交際クラブ・デートクラブに限ったことではありませんが、他人から好きになってもらうのはなかなか難しいものです。
容貌や性格、価値観、行動などが複雑に絡み合う事情があるためです。
でも、「嫌われないようにする」というのはとても簡単です。
好きというプラスは難しいのに、嫌われないようにゼロ均衡状態にするというのが簡単というのは、一見すると矛盾している感じもしますが、人間が周囲との関わりを持って社会という名の群れを形成している以上、これは抗おうにも抗えない習性のようなものです。
こうした行動特性は知っておくのは交際クラブ・デートクラブへ参加している方々には損のないお話だと思います。
目次
憎しみを長期間維持するのはとても苦痛
実は、人間が他人を積極的に嫌いになるというのは、好きになるよりもより大きなエネルギーを必要とします。
というのも、好きになるというのはとても心地がよい行為ですので、負荷は最小限で済みます。
でも、嫌いになるというのはそれだけで既に過大なストレス。
しかも、その嫌いだという気持ちを長期間にわたって維持し続けるとなると、出血が止まらない傷口のように、じわじわと心身を蝕みます。
「人を呪わば穴二つ」という格言がありますが、この格言はまさに、「人を嫌って呪い続けることは自分にも大きな負担がかかる」ということを意味します。
好きでも嫌いでもない均衡状態に誘う
言い換えれば、「人は他人をいつまでも嫌い続けることは苦しい」わけですから、時間の経過とともに、「嫌い」から「好きでも嫌いでもないゼロ均衡」状態へと気持ちが移っていくのが当然な流れです。
でも、「え? でも一度嫌われたら、復縁を迫ってもまた拒まれたけど」という方もいるでしょう。
これは不思議でもなんでもなく、嫌われた状態から一定期間がすぎてゼロ均衡状態に戻っていたものが、復縁を迫ったことで再び「嫌い」という気持ちが沸き起こってきたと考えられます。
「結局同じことじゃん」というかもしれませんが、厳密には、嫌われて別れた後もあなたが嫌われ続けることはありません。
嫌に思った時の記憶や経験こそ残っていますが、別れたあの人が今あなたに抱いている気持ちは「好きでも嫌いでもないニュートラルな状態」という表現が的確です。
復縁を執拗に迫るのは逆効果の可能性
もし、復縁を考えている方がいれば、こうした人間が持つ好悪の特性というものを理解しているだけで成功率はぐっと高まります。
まず「嫌われたらいったん離れること」。
離れることで、相手は嫌いだという気持ちを抱えるのが負担になりますから、あなたを嫌いだという気持ちは低減していきます。
間違っても、気持ちを取り戻そうとして、立て続けに連絡をしたり、会おうと執拗に誘ったりしてはいけません。
嫌いという感情をひっくり返して好きに切り替えるのは至難の技です。
ピーマン嫌いの子どもに、ピーマンを好きになってもらいたいからといって、ピーマンを無理矢理食べさせたらどうなりますか? 少なくともピーマンを好きになることはありません。
「嫌いなピーマン」の「嫌い」という部分を強く認識させてしまう行為は避けるべき、そうは思いませんでしょうか。
関係修復の妨げとなる記憶や経験に注意
続いてやっかいになるのは「嫌な気持ちをした記憶や経験」の取り扱いです。
記憶や経験というのは、人間が再び同じ場面に遭遇したときにエネルギーの消費を極力抑えながら、危機回避のための的確な判断するための材料です。
なので、いったんは脳内の倉庫の中に収められたとしても、似たようなシチュエーションに出くわしたと脳がキャッチすれば、フラッシュバックのように苦い記憶を呼び起こし、危機回避行動を取るように警告を発します。
ですので、復縁を希望する場合には、相手を傷つけてしまった行為や場所などを避けるのが賢明です。
同時に、仲が良かったころに過ごした時間や空間を思い出してもらうように心掛け、相手の脳内で警告が発せられるのを回避しましょう。
つまり「いったん離れて、気持ちをニュートラルな状態にした上で、愛し合っていたころの甘い思い出を呼び起こす」というのが復縁の鉄板といえるかもしれません。
ネガティブな感情はクリアしておく
復縁の話ばかり続いてしまいましたが、他人から嫌われないようにするという方法も、このやり方と考え方は同じです。
他人から苦手意識を持たれた、あるいは敬遠されていると感じたら、いったん接触を避けることを優先させます。
ただし、この時気を付けなくてはいけないのは、ネガティブな感情を持たれたままで離れることはやめましょう。
ネガティブな状態が続くことは、あなたのことが嫌いで苦手だというのが記憶として刻み込まれる恐れがあります。
なので、ポジティブな状態で終わるように、感謝の意を伝えたり信頼しているとの気持ちを明らかにしたりして関係を取り繕ってから離脱しましょう。
ほとぼりが冷めたら気軽な接触も可
いったん離れた後、関係修復を図るのであれば、1週間から3カ月以内がおおよその目安となります。
接触する頻度や時間によって変わってきますので一概にはいえませんが、忘れるか忘れないかの微妙な状態で再アプローチを試みるのがベストです。
再アプローチの時は、こちらが何かしらのミスをして相手との関係がぎくしゃくしたのであれば、謝罪から入るのがセオリーですが、どちらともなく仲違いしてしまったのであれば、「元気ー?」と気軽にコンタクトをとって相手に負担を感じさせないのも一手です。
人間特有の特性を生かして修復しましょう
他人から嫌われないようにするコツは「人間は放置しておくと、感情がニュートラルな状態に戻る」という特性を生かすことが大切。
性急な関係修繕を図ろうとせず、ほとぼりが冷めるのを待つことで次の展開がしやすくなると思って慌てず交際クラブ・デートクラブでアプローチしていきましょう。