交際クラブをはじめ、マッチングサービスで経済的に豊かな方と出会い、デートを重ねる女性も少なくありません。
いわゆるパパ活と呼ばれる交際になりますが、男性から金品を受け取った場合、贈与税の対象になることがあります。
これを税務署に申告せずに放置していると、バレた時に脱税扱いされることもあるため注意が必要です。
パパ活でもらったお金は贈与税になるのか、そもそもバレるのか、課税の仕組みと贈与税の金額ライン、バレてしまう理由を理解しておきましょう。
贈与税の基本について理解する
男性から金銭を受け取りながらデートを楽しむ活動は、パパ活と呼ばれています。
サポートを受けたい女性、サポートしながらデートしたい男性、という二人の需要と供給が成り立っていれば、基本的には問題ありません。
しかし、パパ活で受け取った金品は、課税の対象になるケースがあることはあまり知られていません。そのひとつが、贈与税です。
贈与税とは、個人から贈与、つまり「もらう」ことにより財産を得た際に課税される税金です。
よく知られているのは、両親や祖父母から子孫へ渡される遺産への課税ですが、血縁関係のない方への生前贈与にも贈与税が発生します。
この贈与税は、1年の初めから終わり(1月1日から12月31日)に贈与を受けた合計額に課税され、基礎控除金額は110万円です。
つまり、1年のうち110万円までは課税されませんが、それを1円でも超えるとその金額に贈与税が発生してしまい、税務署への申告が必要となります。
パパ活で受け取った金銭に注意
パパ活で得た金品を「お小遣い」と考えている女性は多いと思いますが、そもそもお小遣いは贈与税の対象です。
ですので、女性が個人的にパパからお小遣いもらった場合、年間110万円をこえると贈与税が発生してしまうため注意が必要です。
また、パパ活で得た金額を「所得」とし、パパ活を「仕事(本業)」とする場合、その収入には「所得税」が発生し、年間の所得が48万円以上なら申告が必要です。
加えて、パパ活を「副業」とした場合は、20万円を超える収入を雑所得として確定申告しなければなりません。
このあたりは、個人事業主と同じシステムとなります。
パパ活が贈与税となるケース
では、パパ活で男性から受け取ったお金は、必ず申告するべきなのでしょうか。
これは難しい問題で、交際のケースによって所得税なのか贈与税なのか、あるいは非課税なのかという違いが出てくるからです。
例えば、パパ活の条件として定期的なデートを重ね、毎月20万円のサポートを受けていた場合、個人事業主の報酬という形となるため所得税が課税されるケースがほとんどでしょう。
一方、デートの対価というより生活をサポートしてもらっている場合はどうでしょうか。
例えば、生活費を工面してもらっている、年間110万円以上の資産(マンションや車、ブランド品、金品など)を受け取っている場合は、贈与税の対象となるケースがあるようです。
また、受け取ったものが必ずしも贈与にあたるかどうかは、両者の関係の深さや感情が伴った特殊な関係であるか、などの複雑な条件判断が伴います。
これらはややグレーゾーンであり、最終的には税務署の判断になってしまうため、リスクを感じるようならは事前に税務署へ判断を仰ぎ、申告しておく必要があるのではないでしょうか。
パパ活の贈与税がバレる要因
パパ活で男性が女性に金銭を渡す際、多くは手渡しと言われています。
これは多くの場合で二人だけの完全にクローズなやりとりとなる可能性が高く、黙っていれば誰にもバレないと考える方もいるでしょう。
もちろん、課税対象になる金品であれば脱税にあたるのですが、そのまま男女共に黙っていれば、税務署にバレずに済むのかもしれません。
しかし、パパ活ができる男性は高所得者であり、税務調査が入りやすい人と言えます。
血縁関係ではない女性に年間110万円以上の贈与ができる男性であれば、資産も豊富であるため、税務署から調査がやってくる可能性があります。
所得の多い人は、脱税の疑いをかけられることもあり、相続税調査、不動産登記、法定調書、口座など、お金の動きを常にチェックされているのです。
そして、男性側で記録された支払い先の相手が確定申告をしていない場合、脱税とみなされ税務調査が入ります。
パパ活で受け取ったお金が贈与税になるのか、所得税になるのか問わず、確定申告はしておくにこしたことはありません。
まとめ
パパ活はクローズな男女間のお金のやりとりと考え、非課税のお小遣いと考えている女性は注意しましょう。
親が子どもに1万円を手渡すような感覚で考えていると、大きなペナルティを食らうことになります。
無申告はペナルティが課せられるため、受け取った額と無申告機が長ければかなりの金額を支払うことになるため危険です。
パパ活で受け取ったお金は贈与税に対象となるのか、年間いくらもらっているのか、しっかりと帳簿などをつけて管理しておくことをおすすめします。
投稿日: 2025.10.15


















