2018.10.30
温泉旅館の女将候補が見つかりました
私は大学卒業後、そのまま実家である温泉旅館に勤務し、40歳になった今は若旦那として経営から接客までいろいろやっています。
小さい頃から生まれ育ってきた環境で、特に疑問も持たずに跡を継いでいくわけなのですが、そうなると結婚相手は旅館の若女将っていう感じになるのも宿命です。
年齢を重ねるにつれ、その悩みが重大なものであることに改めて気付かされてきました。
もちろん、若い頃は出会いもいろいろあり、お付き合いさせていただいた女性も数人おりましたが、結婚となると他の人よりも構えてしまうところがありました。
よく家庭的な女性と結婚したい、という願望が男性にあるといいますが、私の場合は女将としてやっていける女性かどうかも見極める必要がありました。
彼女としてなら問題ない女性でも、女将としては修行しても無理かな、修行に耐えられないだろう、という感じの女性もいました。
また、大丈夫そうと思っても、女性から「女将はできない」と早々に断られることもしばしばありました。
出会いがない
そうこうしているうちに、どんどん出会いがなくなって今に至ってしまったのです。
結婚相談所にも行ってみましたが、なかなか条件に合う女性が見つからず困っていたところに、交際倶楽部・デート倶楽部という選択肢がでてきました。
交際クラブ・デートクラブを利用する男性は、ひと時の安らぎを求めて、とか、素敵な女性と食事を共にしたいという方が多いと聞きます。
ただ、交際クラブ・デートクラブの運営の方の聞いたところ、あくまで交際クラブ・デートクラブは男女の出会いを提供するだけであり、その後は二人の自由で、実際にお付き合いをされて結婚した方もいる、という話でした。
なので、趣旨は違うのかもしれませんが、交際クラブ・デートクラブで素敵な女性、女将に合う女性探しをしてみることにしました。
もちろん、並行して結婚相談所などで探したりもしていました。
女性と出会ってみて
登録している女性を見てみると、本当に綺麗な方ばかりで、『女将は美人じゃなければいけない』という決まりはないのですが、美人女将としては最高な人たちばかりだと感じました。
そして、いい方は悪いですがすれていない感じもあって魅力的に思えました。
その中でも和服が似合いそうで、清楚な感じの女性にデートのオファーを出しました。
会ってみると、写真よりも美人で、それでいてコミュニケーション能力が高いというか、話も上手でした。
私も接客業をしていることもあり、話はすぐに盛り上がりました。
女性も、いつもは50代くらいの男性とのデートだったらしく、40歳の私とのデートは初めてだと言っていました。
社交辞令かもしれませんが、「同年代という感じがして、楽しい」と言ってくれました。
本当は10歳以上違うんです。
夢を追いかける女性は輝いて見える
一目惚れとまではいかないですが、とてもその女性のことが気になるようになり、定期的にデートをしてもらっています。
3回目のデートをする頃にはお互いのことを分かりあって、相談などもするような関係になっていました。
さすがに「若女将になってくれる女性を探している」という相談はできませんが…。
彼女は「実は翻訳の仕事がしたくて、留学したいと思っている。その留学費用を貯めるためにデートクラブを使っている」ということでした。
夢を持っているから輝いて見えるのか、と思いましたが、女将になってもらいたい私の夢は崩れかけていました。
本音をぶちまけて
ただ、半年くらいデートをしてもらったある日、このままじゃいけないと思い思い切って告白しました。
「女将さんになってほしい」とは言いませんでしたが、「パパとしてではなく、本気で付き合いたい」と。ダメなら他の人を探すしかありませんから。
すると、意外にもすんなりOKしてくれたのです。
そこからは真剣なお付き合いを始めました。
話をすればするほど、デートすればするほど「この人しかいない」と思うようになりました。
花火デートに行った時には、浴衣を着てきたのですが、和服も本当に似合う。
つい女将姿をイメージしてしまいました。
ただ、彼女のことを知るにつれて、彼女の夢も応援してあげたいという気持ちが強くなり、「留学の夢はどうするの?足りない分は出すから」と言ってみたところ、ちょっと喧嘩になりました。
彼女は、留学=別れ、と思ってしまったらしいです。
その喧嘩の時につい私の本音を言ってしまいました。
「本当は結婚してほしい。だけどそれは女将になるってことだから。だけどそれよりも○○の夢をかなえてあげたくなったんだ」と。
結果は・・・
いろいろ話し合った結果、彼女は1年間だけ語学留学をすることに。
そして彼女は「これからはグローバルな時代だから、温泉旅館にも英語がペラペラの美人若女将がいてもいいよね」と言ってくれました。
どっちがプロポーズされたのか分かりませんが、結婚と女将になることを受け入れてくれたみたいです。
英語も話せる若女将なんてとても魅力的です。
それもこれも素敵な女性がいる交際クラブ・デートクラブに感謝しています。
結婚相談所だったらここまでいかなかったと思います。