交際クラブを利用している男性は、女性よりも年上です。
20代前半の女性会員と比較すると、社会的地位が高いこともあり40代後半から60代と2、3倍の年齢差があります。
私は50代前半の会社役員ですが、“おじさん”と思われたくない気持ちからデートではできるだけ若い女性に話を合わせてきました。
しかし、その知ったかぶりが悪い方向へと転換し、恥をかいてしまったことがあります。
今では、知らないことは「知らない」、分からないことは「分からない」を貫き失敗がなくなりました。
その体験談から、みなさんも学んでください。
おじさんが嫌いなおじさん
私は大手企業の会社役員で、世間でいう富裕層のひとりです。投資も成功していますし、何不自由なく人生を過ごしています。
しかし、そんな私にとって物足りないと感じてしまうこと、それが恋愛だったのです。
年齢を重ねれば当然ながら家族サービスが中心となり、仕事・家族・付き合いで恋愛なんてしている暇はありません。
しかし、ある程度の余裕が出てきた頃、もともと女好きだったこともあり、若い女性とイチャイチャする恋をしたいと思うようになったんです。
私は自分で言うのもアレですが若見えする顔付きで、エリートビジネスマンであることもありだらしないおじさんが大嫌いでした。
いつまでも若くいたい、同年代よりもずっとモテたい、そんな気持ちもあったので若者の意見に耳を傾けながら仕事にも励んでいます。
だからこそ交際クラブでも成功すると思い、思い切って若い女性との出会いを求めて登録したんです。
若い女性との会話には自信はあった
恋愛をする暇のなかった私ですが、いっぽうで夜のお店にはよく通い若い女性とはよく会話をしてきました。
キャバクラやラウンジガールなど、手は出さないもののよく口説いていたんです。
交際クラブではそういった女性ではなく、一般の才色兼備な若い女性がいると聞いていたので、会話は問題ないと考えていました。
交際クラブに登録すると、プロフィール一覧には美人ばかりが集っています。
プロフィールの写真からも分かる直ぐわかるような、とても若くて可愛い子たちばかりですし、妄想が膨らんでしまいました。
そして、その中でもとりわけエキゾチックな顔立ちの女性を見つけ、自分好みだと思って声をかけることにしました。
交際クラブはコンシェルジュを介した出会いができるため気軽ですし、女性側もすんなりとデートをOKしてくたんですよね。
今考えれば恥ずかしいですが、もしかしたらワンナイトもあり得ると思い、身なりにも下着にも気合を入れていったことを思い出します。
セオリー通りに受け答えしたが適当だった
待ち合わせ場所に訪れた女性は、プロフィール写真で見るよりもずっと大人っぽく、さらにスタイルも良くしびれました。
話を聞くと有名大学の女子大生で、将来は大手航空会社を目指していると言います。
もし、ここで関係を維持しておけば将来の美人CAとの愛人関係を築けると思い、私は胸躍らせました。
一流のレストランの個室を用意し、私は本気モードで女性を口説きにかかろうとします。
ただ、ネットで見た恋愛のセオリー的に男性が一方的に話す、武勇伝や自慢話をするのはダメだそうで、まずは聞くに徹することにしました。
年齢も上ですし、まずは余裕のある大人の男をアピールです。
しかし、女性は30歳近く年齢差があるわけで、時折何を言っているのかさっぱりわかりません。
しかし、だからといって知らないではおじさん認定されてしまうでしょう。
だよね、ですよねなど若者言葉を使いながら、適当に女性とのトークを適当に流していたんです。
知ったかぶりで恥をかく
若者言葉に適当に対応していた私ですが、そんな私の適当さに女性も不信感を抱き始めます。“〇〇さん、なんか適当ですね”と言われました。
そんなことはないと否定し、その場を懸命に取り繕いますが、おそらく女性は真剣に自分が話を聞いていないと思ったのでしょう。
そして、気を取り直し私からいろいろと話題を提供して一旦は落ち着いたのですが、知ったかぶりをして失敗です。
今、若者の中では心を揺さぶられるという意味合いで、「エモい」といった言葉がよく使われているそうですね。
全く知らなかった私は、それを下ネタだと思い込んでしまいました。
そもそも女性がそういった言葉を出すことに興奮して、私がその方向に話を進めていくと女性から勘違いしていますけどと注意されます。
さすがに呆れられ、その日は気まずい空気のまま解散です。
適当すぎる私に嫌気がさし、さらにとんだ勘違いで赤っ恥をかいた50代男性、私が嫌っていたおじさんは自分のことでしたね。
まとめ
知ったかぶりで大恥を晒して以来、私はもう謙虚に物事を進めることにしました。
交際クラブでは若作りというよりは清潔感、年齢相応にイケオジを目指し、わからない若者言葉があればちゃんと聞くことにしたんです。
若い方たちも優しく意味を教えてくれますし、下手に若作りしているおじさんはイタいと言われたこともあります。
女性たちが私たちに求めているのは、経済的な豊かさと大人の余裕ですよね。若い感覚をむりくり詰め込む必要は一切なかったんです。
投稿日 2024.11.18