交際クラブ・デートクラブでは、詐欺を受けるケースが多いです。
昨今ではその数も激減してきていますが、以前は多く存在をしていたようです。
これら詐欺サイトの理屈は簡単です。
ウェブ上で、非常に有益なサービスを提供する魅力的なサイトを作り、
集客をして人を集めるだけなのです。
これは、クラブに限ったことではありません。
通販サイトや出会い系サイトなど様々な業界・業種で多いものです。
一般的に、店舗・住所をかまえて商売をする業界ではこのようなことはあまりありません。
(それらの業界でも、会社が倒産してしまえば同じような状況は存在してしまいます。)
当然、事業主にとっても非常にリスクのあることだからです。
逆に、ウェブサイトを主流に展開をする場合には、
このような詐欺が起こります。
しかし普通に考えると、商品の届け先や、振込み先などの問題から、これらの詐欺行為はリスクが高くやり手も難しい場合が多いです。
では、何故被害者が増えてしまうのでしょうか。
これは、交際クラブ・デートクラブ業界ならではの事情があるかもしれません。
普通に考えると、この業界は公にし難く、グレーなイメージが強いでしょう。
利用時の足取りや、個人情報の流出を避けようと工夫するあまり、利用者がリスクを犯してしまっているケースがほとんどではないでしょうか。
「振込みをしたくない」「個人情報を渡したくない」「メールをしたくない」などといった場合、稀にそれらの条件に見合うクラブが存在しているでしょう。
つまり、「現金は手渡し」「個人情報は仮名と連絡先のみ渡す」「電話のみでの連絡」のような都合の良いクラブが目に付き、多いはずです。
そうです、気づいた人も多いはずです。
これでは、何かがあった場合に、保障してもらえる場が無いのです。
最後は、泣き寝入りするしかありませんが、もしもサービスを上手く使えるのであれば、ベストであることには変わりがない為、ハイリスクハイリターンであることは否めません。
では、ウェブサイトだけで運営されている会社であった場合はどうでしょうか。
ある日突然、
あなたの贔屓にしていたクラブは消えてなくなってしまったとしましょう。
こうなってしまうと、連絡の取りようもありません。
入会時、直接電話での問合せをして、現金で入会金や紹介料金を渡してしまっていたら…。
その後、百歩譲って連絡を取ることが出来ても「倒産しました。」といわれたらどうでしょう。
携帯電話も相手が誰だか分かりませんし、いつ不通になるかもわかりません。
これでは訴えようも、探しようも無いのです。会社も架空会社でしょう。
このような手口で、現金を巻き上げ、しばらくした後に突然消えるクラブが多いでしょう。
しかも、この手口が通用するならばと、それらの行為を繰り返す場合が多いです。
つまり、ウェブサイトと手口さえ通用すればこれらの被害は延々と続くのです。
では、このような手口に引っかからないようにするにはどのようにしたら良いのでしょうか。
まず、いくつか項目を挙げてみましょう。
・店舗や事務所を構えていること。
・会社組織であること。
・固定電話や口座を構えていること。
・条例に基づいた届け出を確認できること。
・実績があること。
以上の項目が挙げられます。
まずは、事務所を構えているかどうかが重要ではないでしょうか。
実際にクラブが事務作業を行っている所在地に実態があるかどうかが大事です。
それが、当然ながら会社組織でなければならないでしょう。
機会があれば、届出を見せてもらうことも可能なのではないでしょうか。
次に、電話や口座を構えていることが重要です。
やはり、しっかりとした名義の元に手続きがなされていなければ信用ができませんよね。
最後に、安心できる要素として、実績があるかどうかです。
長い期間、ウェブ上に露出をし、運営をされているクラブは逃げも隠れもしません。
このような様々な要因を加味して、
良い条件のクラブを選ぶことが重要ではないでしょうか。
たとえホームページが古臭く、デザインもパッとしないサイトであっても、
良いクラブは良いクラブということなのかもしれません。
著者 青山プラチナ倶楽部スタッフ 中森美由紀