これまでなぜか年下男性とばかりお付き合いをしていました。
私は意識しているわけではないのですが友達曰く、どうやら私は面倒見がいいタイプに見られるようで、年下男性に慕われてしまうようです。
もちろん私自身年下男性は嫌いではありませんし、経験が多くて慣れている感じはあるかもしれません。
ただ社会人になっても年下男性とお付き合いしていたので、デート代なども結構私が出していました。
収入面では私のほうがあるみたいですし、なんとなく年上が出さなきゃいけなのかなという雰囲気だったので私が出していました。
とはいうものの、一般企業でのお給料で2人分のデート代を出していたら生活がきつくなってしまいます。
洋服や美容室、化粧品なども切り詰めていました。
ちょうど年下の彼氏と別れた頃、デートクラブを知りました。
お金持ちの男性とデートをしてお小遣いを貰えるというシステムのようで、お小遣い稼ぎにやってみようかなと思いました。
どうせなら、高級デートクラブで高収入の男性とデートしたいと思って、少しランクが高そうなクラブに面接の予約をしました。
容姿がイマイチだと採用されないかも、と聞いていたのでドキドキでしたが、無事に登録できました。
面接に行って1週間ほど経ったころに男性からデートのオファーがありました。
美女揃いと言われているクラブの中にあって、男性が私を選んでくれたことに本当に嬉しくなりました。
デートクラブで初めてデートをするお相手の男性は、IT関連の会社を立ち上げたという40代の実業家の方でした。
これまで私は何人もの男性とお付き合いしてきていますし、会社でもアイドル的存在なので大人の男性ともスムーズにお話ができるだろうな、と思っていました。
しかし、その男性に会ったときは言葉が出てこなくなってしまいました。
自分の思い過ごしなのかもしれませんが、オーラが見えたというか、普通の人とは違う輝きを感じました。
その男性がすごくかっこよくて見とれてしまっただけなのですが、この男性とこれからデートするのか、と思うと少し緊張してしまいました。
お食事をしたお店は大人の雰囲気のある料亭でした。
IT企業の社長とは似つかわしくないような感じでしたが、出てくるお料理の美味しいこと。
見た目も華やかで素敵でしたが、抜群の味です。
その男性はとても明るくて優しい方で、料理についてわからないことも優しく教えてくださいました。
どうしてIT会社社長さんが料理に詳しいんだろう、いつも来ているからかな、と思ったら、実はその男性の東北の田舎にある実家が有名な料亭なのだとか。
なんと最初は料理人を目指していたそうです。
どのような経緯でIT会社の社長さんになったのかわからなかったので、つい「どうして料理人からIT社長に!?」と言ってしまいました。
それが会話の口火になったようで、お互い緊張の糸がほぐれて楽しいおしゃべりがたくさんできました。
帰り際には「こんなに楽しい時間を過ごせたのは○○さんのおかげだよ。良かったらまたデートしてもらえるかな」と嬉しいお言葉と、交通費をいただきました。家に帰ってから交通費を開けてみると、3枚も福沢諭吉さんが…。相場よりもかなり多かったのでびっくりしました。
家に帰って今日のデートを思い返してみると、第一印象はもちろん“料理が美味しかったな”と“楽しいデートだったな”、そして“カッコいい男性だったな”でした。
そしてもう一つの感情は“デートが楽しかった”ということです。食事代を出してもらえたのはもちろんですが、その支払い方も私に気を遣わせない大人の男性という感じでした。
私がトイレに行っている間に支払ったのか、後から支払うのか分かりませんが、私の見ている前では会計をするそぶりは全くありませんでした。
料亭に行ったのも初めてなのでわかりませんが、一切お金のことは触れずに、デート中も私をリードしてくれますし、会話も聞き上手で私は気兼ねなく話したいことを話していた気がします。
料亭でしたけど、随所にレディーファースト的なところが見られて、紳士的で大人の男性だなと思いました。
初めて年上男性とのデートだったのですが、本当に大人の男性の魅力を肌で感じました。
その男性とは月に1~2回くらいのペースでデートさせていただいています。
またその合間には、交際クラブで紹介していただいた他の男性ともデートさせていただいています。
どの男性も包容力のある大人の男性って感じで魅力的です。高級交際クラブに登録している男性が経済的にも精神的にもゆとりのある紳士の方ばかりなのかもしれませんが、もう年下男性とは付き合えないなと思いました。
その中の一人の男性と今お付き合いをさせていただいており、初めて男性に甘えられている感じがして、『女性として生まれて良かったな』と思っています。